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小林麻央さんのニュースを受けて抗がん剤が効かない理由についてまとめてみたよ。

雑記

最近、小林麻央さんの乳がん報道を頻繁に目にするのだが、今日は抗がん剤治療について知ってることを書いてみようと思うよ。

僕はそこまで専門家ではないけれども、抗がん剤についてちょっと簡単に説明してみようと思う。

 

まず、抗がん剤と何なん?ってことについて。

簡単に言うと抗がん剤は。基本的に細胞を殺す作用があるわけです。

 

じゃあ、どうやって抗がん剤と定義しているの?ってところだけど、抗がん剤は癌細胞に特徴的な性質を叩くように設計されてます。

 

例えば、正常な細胞と比べて増えるのがめちゃくちゃ早いとか、正常な細胞には少ない受容体が異常に存在している!とかいうね。

 

受容体ていうのは、がん細胞の表面に存在する鍵穴みたいなもんで、この鍵穴に合う(いわゆるペプチドとかタンパク質などの体内の物質)を差し込むと受容体の先に信号が送られて癌細胞が増えていくわけです。

 

通常は受容体っていうのは、体を健康に保つために作用するよ。怪我したときに皮膚を再生するみたいなね(めっちゃ簡単に言うと)。

 

つまり、正常な細胞は増殖を自分でコントロールしているのに対して、がんっていうのは、がん細胞が異常に増えるからヤバいということです。

 

このめちゃめちゃ増えるのが早いっていう特徴に着目して作られたのが、最も単純な抗がん剤なんだけども、正常な細胞にもめちゃめちゃ増えるのが早い細胞は存在している。髪の毛とかね。だから髪の毛が抜けるわけです。

 

しかも単純だから毒性も強いし、がん細胞も対応策を練りやすい。後半にも出てきますが、いわゆる耐性ってやつです。

 

ここから進化して作られたのが、後から説明するけど、癌細胞の受容体を標的にした抗がん剤。

じゃあ、どうしてがん細胞が異常に増えると死に至るのか?

 

簡単に言うと正常な臓器をがん細胞が破壊してしまうから。

体のどの臓器も生きるのに必要なんで、転移してしまうと色んな臓器がやられてしまうわけです。

 

ここまで読んで思うのは、じゃあ抗がん剤が癌にしか効かないなら、抗がん剤使えばがん細胞だけ殺せて治るんじゃないの?だと思う。

 

まあ確かに、理論的にはそうなるんだけども、抗がん剤治療で問題になるのは、がん細胞が全部同じ性質ではないということと、元が人間の細胞だということだ。

 

例えば胸にできる癌のことを乳がんと定義しているんだけども、乳がんの性質は人ごとにかなり異なっている。

 

大きく何が違うのかというと、先ほど説明した受容体、つまり鍵穴である。人ごとに暴走している受容体の種類も量も数も異なる

これによって抗がん剤への感受性が大きく違ってくるのである。

 

もちろん、暴走しているのは一種類の受容体ではないことも多いから、仮に一種類の受容体を抑えたとしても他の受容体は暴走し続けるため、治療は複雑になる。言い換えるなら、一種類の受容体が異常に増えて暴走している場合は薬がよく効くということになる。

 

あと、暴走している受容体に効く薬を全部使えばいんじゃないかって思うかもしれないけど、そんなことしたら死ぬ

 

抗がん剤は正常な細胞にも若干作用してしまから、薬に殺されることになってしまうのである。

あと、同じ人の癌でも癌の場所によって受容体の量とか種類が違ったり、完全に種類が違ったりすることもある。

 

つまり、癌というのはかなり多種多様な細胞集団の集まりなわけである。おまけに、癌幹細胞なんていう細胞が存在するという報告もある。

 

癌幹細胞は癌細胞とは全く性質が違うから抗がん剤も効かず、癌細胞が減ってきた頃に活性化して再び癌細胞を増やしていく、いわば親玉なのである。

 

それから、がん細胞が元々は人間の細胞であるっていうことも大きく関係する。

 

人間の細胞はマジでよくできてるんだけども、このスペックをがん細胞も持っている。例えば、人間の体は毒を飲むと耐性ができて効かなくなるなんてよく漫画であるけれども、がん細胞も抗がん剤に対する耐性を獲得していくのである。

 

がんはインフルエンザとかと違って、複雑すぎるわけです。インフルエンザは完全に人間由来のものではない上に、個体差が少ないから叩きやすい。

まあ、細胞とウイルスを比較するのも少し変かもしれませんが。

 

がんは簡単に○○癌とくくれるレベルじゃない。 

だからこそ手術で根こそぎ取るということが必要になる場合が多いわけですが、これが転移して散らばってしまうと手術でも取れないということになります。

 

簡単に説明したつもりですが、分かりにくかったり、厳密には違うところももあるかもしれません。乳がんは、多様性の高い癌ですが同時に薬の種類も多い癌でもあります。小林麻央さんの病状が少しでもよくなることを願うばかりです。